南欧風の外観にするには?デザインの特徴や住宅実例をご紹介
南欧風の家と聞くと、太陽の日差しが似合う明るく開放的な住宅を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
地中海リゾートを思わせるおしゃれな雰囲気は、日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
憧れの南欧風の家を実現するためには、デザインのポイントを押さえることが重要です。
この記事では、南欧風の外観を構成するデザインの特徴や、参考になる住宅の実例について具体的に解説していきます。
目次
- 【南欧風の家とは?太陽が似合う明るい外観の魅力】
- 【南欧風の外観を演出する7つのデザイン要素】
・【屋根】素焼き風のカラフルな瓦を使う
・【外壁】塗り壁で温かみのある白やベージュに仕上げる
・【素材】玄関周りや外構にレンガや石を取り入れる
・【玄関ドア】木のぬくもりを感じる木製ドアを選ぶ
・【窓・手すり】アイアンの装飾でアクセントを加える
・【開口部】玄関ポーチや窓にアーチデザインを採用する
・【エクステリア】テラコッタの鉢植えや緑で彩りを添える
- 【おしゃれな南欧風住宅の外観実例3選】
・キャットウォークがある広々LDKで、ネコちゃんとくつろぐ家
・耐震性と断熱性にもこだわったハイスペックな家
・延床23坪3LDK ワンちゃんと暮らす平屋
- 【まとめ】
【南欧風の家とは?太陽が似合う明るい外観の魅力】

南欧風の家とは、スペインや南フランス、イタリアといった地中海沿岸の国々に見られる伝統的な建築デザインを取り入れた住宅のことです。
この南欧スタイルは、温暖な気候と強い日差しによく映える、明るく陽気な雰囲気が最大の魅力です。
白い塗り壁やオレンジ色の屋根瓦などが、青い空との美しいコントラストを生み出し、まるでリゾート地で過ごしているかのような非日常感を演出します。
地域によって少しずつデザインが異なり、多彩な表情を見せる点も人気を集める理由の一つです。
【南欧風の外観を演出する7つのデザイン要素】
南欧風の外観には、いくつかの共通したデザインの特徴があります。
例えば、温かみのある屋根瓦や手仕事感のある塗り壁、アクセントになるアイアン飾りなどが挙げられます。
これらの要素は単体で用いるだけでなく、バランス良く組み合わせることで、より本格的で統一感のある雰囲気を生み出します。
ここでは、理想の南欧風住宅を形作るために欠かせない7つのデザイン要素を、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
【屋根】素焼き風のカラフルな瓦を使う

南欧風の外観を象徴するのが、素焼きの風合いを持つS字型の瓦を使った屋根です。
特にスパニッシュ瓦と呼ばれるタイプがよく用いられ、オレンジや赤、ブラウンといった暖色系の明るい色が特徴的です。
一枚一枚の色が微妙に異なる瓦をランダムに葺(ふ)く「混ぜ葺(ぶ)き」という手法で仕上げると、手作り感のあるナチュラルで温かい雰囲気が一層際立ちます。
屋根の形は緩やかな勾配の切妻屋根や寄棟屋根が一般的で、優しい印象を与えます。
最近では、本物の瓦だけでなく、タイル調のデザインを持つ軽量な金属屋根なども選べるようになっています。
【外壁】塗り壁で温かみのある白やベージュに仕上げる

外壁は、職人がコテを使って仕上げる塗り壁が南欧スタイルの基本です。
漆喰やスタッコといった素材を用い、あえてコテの跡を残すことで、均一ではない手仕事ならではの温かみと陰影が生まれます。
外装の色は、強い日差しを反射する白やアイボリー、明るいベージュといったカラーが主流で、建物全体を明るく爽やかな印象に見せてくれます。
この明るい壁の色が、屋根瓦の暖色や後述するアイアンの黒を美しく引き立てる役割も果たします。
メンテナンス性を考慮して、塗り壁の質感を再現したサイディングという外装材を選ぶ方法もあります。
【素材】玄関周りや外構にレンガや石を取り入れる

明るい塗り壁を基調とした外観に、レンガや石といった自然素材でアクセントを加えるのも南欧風デザインのポイントです。
玄関ポーチの床に素焼きのテラコッタタイルを敷いたり、アプローチに大きさや形が不揃いな乱形石を埋め込んだりすると、素朴でナチュラルな雰囲気を高めることができます。
また、外壁の一部にアクセントとしてレンガを組み合わせることで、デザインにメリハリが生まれます。
屋根瓦の色とレンガの色を同系色の暖色で揃えるなど、全体の色のバランスを考えると、より洗練されたまとまりのある仕上がりになります。
【玄関ドア】木のぬくもりを感じる木製ドアを選ぶ

住まいの第一印象を決める玄関ドアには、自然素材である木のぬくもりを感じさせるデザインがよく合います。
明るい外壁に映える、濃いブラウンやオリーブグリーンなど、落ち着いた色合いの木製ドアや木目調のドアが人気です。
ドアにアイアンの格子が付いた小窓があったり、アンティーク調の取っ手や飾りが付いていたりすると、よりヨーロッパの田舎家のような趣が深まります。
デザインはシンプルな板張りのものから、立体的な装飾が施されたものまで様々で、家のスタイルに合わせて選ぶことで、外観全体のイメージを決定づける重要な要素となります。
【窓・手すり】アイアンの装飾でアクセントを加える

南欧風の外観に、引き締まった印象と上品さを与えてくれるのが、黒いアイアン(鋳物)の装飾です。
特に、窓辺に設置するフラワーボックスや、2階のバルコニーの手すりなどに、曲線を描くエレガントなデザインのアイアンを取り入れるのが定番の手法です。
窓そのものは、木製の窓枠や、ガラスに格子が入ったデザインを選ぶと、素朴で可愛らしい雰囲気を演出できます。
こうした装飾的な要素は、シンプルな白い塗り壁のアクセントとして効果的に機能し、建物に豊かな表情と奥行きをもたらします。
【開口部】玄関ポーチや窓にアーチデザインを採用する

玄関ポーチの入口や窓の上部、室内の壁の一部などにアーチ形状を取り入れると、一気に南欧らしさが高まります。
角張った四角い開口部に比べて、曲線的なアーチデザインは建物全体にやわらかく、優しい印象を与えてくれます。
このデザインは、地中海沿岸の建築で古くから用いられてきた伝統的な意匠の一つです。
大きなアーチだけでなく、玄関横に設ける飾り棚(ニッチ)や、リビングから庭へ出る部分の壁をアーチ状にするだけでも、空間のアクセントになり、リゾートのような雰囲気を演出する効果があります。
【エクステリア】テラコッタの鉢植えや緑で彩りを添える

建物のデザインだけでなく、庭やアプローチといったエクステリアも南欧風の雰囲気を高める上で非常に重要です。
特に、素焼きのテラコッタ(赤土)で作られた鉢植えは、このスタイルに欠かせないアイテムと言えます。
植栽には、オリーブや柑橘系の樹木、ローズマリーやラベンダーといったハーブなど、地中海地方が原産の植物を選ぶと、より本場の空気感を再現できます。
アイアン製の門扉や木製のフェンスなども建物と相性が良く、豊かな緑や花の彩りが加わることで、明るい外観の住宅がより一層生き生きと華やかに見えます。
【おしゃれな南欧風住宅の実例3選】
これまでにご紹介したデザインのポイントを組み合わせることで、個性的でおしゃれな南欧風の外観が完成します。
ここからは、ハーバーハウスの実例をご紹介します。
キャットウォークがある広々LDKで、ネコちゃんとくつろぐ家



耐震性と断熱性にもこだわったハイスペックな家



延床23坪3LDK ワンちゃんと暮らす平屋



【まとめ】
オレンジ色の混ぜ葺き瓦と白い塗り壁、アーチ状の玄関ポーチを組み合わせたスタイルは、南欧風の王道ともいえるデザインです。
近年では、シンプルな箱型のフォルムに部分的に木材やレンガを取り入れるなど、現代的な要素をミックスさせたモダンな南欧風住宅も人気を集めています。
それぞれの特徴を理解し、好みに合わせて組み合わせることで、理想のイメージを実現可能です。
ハーバーハウスでは、南欧プロヴァンス風住宅の商品「RONA」をご用意しております。
「かわいい南欧風のおうちにしたい」「南欧風についてもっと詳しく知りたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。



