
平屋で30坪・3LDKの間取りをつくるポイントをご紹介!
子育て世代を中心に注目度が高まっている平屋は、ワンフロアで生活が完結するため、家事動線や家族とのコミュニケーションを重視する方にとって魅力的です。
特に30坪の広さがあれば、3LDKの間取りでもゆとりのある空間を実現でき、快適な暮らしを送ることができます。
目次
平屋の魅力と利点
平屋はその構造から様々な魅力と利点を持っています。
生活のしやすさや災害への強さなど多岐にわたるメリットがあります。
ワンフロアで実現する快適な生活
平屋の最大の魅力は、すべての生活空間がワンフロアに集約されている点です。
階段の上り下りがないため、高齢者や小さなお子さんがいる家庭、身体的な制約がある方にとって非常に暮らしやすい住宅形態といえるでしょう。
また、家事の移動もスムーズになり、生活動線が効率的になるため、日々の暮らしがより快適になります。
効率的な家事動線
平屋は水回りも生活空間に集中させやすいため、効率的な家事動線を実現できます。
例えば、キッチン、洗面所、浴室といった水回りを近くに配置することで、料理と洗濯を並行して行いやすくなり、家事の負担を軽減できます。
さらに、洗面台を独立した位置に設けることで、家族の入浴中でも気兼ねなく使用できるなど、来客時にも配慮した間取りにすることも可能です。
廊下を少なくすることで、各居室へのアクセスもスムーズになり、より無駄のない動きで生活できるでしょう。
開放的な空間
平屋は、天井を高く設定しやすいという特徴があり、開放感のある空間づくりが可能です。
勾配天井や吹き抜けを取り入れることで、視覚的な広がりが生まれ、実際の床面積以上に広々と感じられます。
また、ワンフロアで家族の気配を感じられるため、自然とコミュニケーションが生まれやすいというメリットもあります。
中庭やウッドデッキとLDKをつなげる間取りにすれば、室内と屋外の一体感が生まれ、より開放的で豊かな暮らしを楽しめるでしょう。
地震や強風への耐性
平屋は、2階建ての住宅に比べて地震の揺れに強いという特性があります。
また、建物自体の高さが低いことから、台風などの強風に対しても強いというメリットも挙げられます。
平屋の耐震性については以下のコラムで詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。
平屋の考慮すべき点
平屋には多くの魅力がある一方で、家を建てる際にはいくつか注意しておくべき点もあります。
これらの点を事前に理解しておくことで、後悔のない家づくりにつながるでしょう。
必要な敷地面積
平屋はすべての部屋を1階に配置するため、同じ床面積の2階建てに比べて広い敷地が必要になります。
例えば、30坪の平屋を建てる場合、建物の建築面積が広くなるため、必要な敷地面積もそれに伴って大きくなる傾向があります。
地域ごとの建ぺい率(敷地面積に対して建物を建てられる割合)によっても、必要な敷地の広さは変わってくるため、土地選びの際にはハウスメーカーと相談して、希望する30坪の平屋が建てられるかどうかを確認することが重要です。
建築コスト
一般的に、平屋は2階建てよりも建築コストが高くなる傾向があります。
ただし、プラン次第では2階建ての方が高額になる場合もあります。
平屋は同じ延床面積でも基礎工事や屋根の面積が広くなるため、その分の材料費や工事費が増える可能性があります。
一方、2階建ては階段の設置や上階を支えるための構造強化、2階部分への配管工事などに費用がかかる場合があります。
また、平屋はワンフロアに生活空間を集約するため、広い敷地が必要になることから、土地の購入費用が高くなる可能性も考慮に入れる必要があります。
建築費用を抑えるためには、シンプルな間取りにしたり、建材のグレードを検討したりするなど、工夫が必要です。
採光や通風の課題
平屋はすべての部屋が1階にあるため、間取りによっては日当たりや風通しが悪くなる場合があります。
特に建物の中心部や北側の部屋は、周囲の建物や隣家の影響を受けやすく、自然光が届きにくくなったり、空気の流れが滞ったりする可能性があります。
この課題を解決するためには、中庭や天窓を設ける、L字型やコの字型など建物の形に凹凸をつけることで、外部からの光や風を取り入れやすくする工夫が有効です。
土地の形状や周辺環境も考慮しながら、設計段階でしっかりと採光と通風を確保できる間取りを検討することが大切です。
防犯やプライバシーの確保
平屋はすべての部屋が1階にあるため、外部からの視線や侵入に対する配慮も必要です。
特に、道路に面した窓や庭に面した窓は、防犯面やプライバシーの確保において注意が必要になります。
外からの視線を遮るために、塀や植栽を配置したり、窓の配置や大きさ、種類を工夫したりすることが有効です。
また、防犯対策として、防犯ガラスやセンサーライト、ホームセキュリティシステムの導入なども検討すると良いでしょう。
浸水時のリスク
平屋は大雨などの水害が発生した際には、居住空間全体が影響を受けるリスクがあります。
2階建ての住宅であれば、1階が浸水しても2階に避難する「垂直避難」ができますが、平屋ではそうした選択肢がないため、より深刻な被害につながる可能性があります。
土地を選ぶ際には、ハザードマップを確認し、浸水のリスクが低い場所を選ぶことが重要です。
また、基礎を高くする、高台に建てるなどの対策も検討しましょう。
平屋の参考実例
ここからは、実際にハーバーハウスで建てた実例をご紹介します。
省エネ×創エネ×耐震等級3の平屋

延床面積:29.55坪
勾配天井で開放感を演出した約21帖のLDK

安心が永く続く住宅性能

暮らしやすさを追求した生活動線

採光や眺望にもこだわった明るい平屋

延床面積:29.31坪
南側が開けた土地を活かしたプラン

機能的でおしゃれな造作洗面台

大容量のファミリークローク

テラスで外とつながる広々LDKの平屋

延床面積:28.55坪
縦にも横にも空間が広がる設計

洗面台を2か所に設置

広々した玄関クローク

30坪・3LDK平屋のポイント
30坪の3LDK平屋で快適な暮らしを実現するためには、間取りづくりにおいていくつかのポイントを押さえることが重要です。
家族構成やライフスタイルに合わせて、最適なプランニングを心がけましょう。
寝室と子ども部屋の配置
平屋では、寝室と子ども部屋が同じ階に配置されるため、プライバシーの確保と同時に、家族のつながりも意識した配置が重要になります。
例えば、夫婦の寝室と子ども部屋が近すぎると、話し声や生活音が気になる場合があります。
そのような場合は、間に収納スペースや廊下を挟むことで、音の伝わりを軽減する工夫が有効です。
また、LDKを中心に据え、各個室へのアクセスをLDKからにする間取りは、家族が自然と顔を合わせる機会を増やし、コミュニケーションを活発にする効果があります。
お子様の成長に合わせて、部屋の使い方が変わる可能性も考慮し、将来的な間取りの変更にも対応できるような柔軟性を持たせることも大切です。
道路の向きと玄関の位置
家の配置や玄関の位置は、日当たりや通風、プライバシー、そして使い勝手に大きく影響します。
特に平屋の場合、道路の向きや周辺環境を考慮して玄関の位置を決定することが重要です。
例えば、北側道路に面している場合は、南側にリビングや庭を配置して日当たりを確保する工夫が必要です。
玄関からLDKが見渡せる間取りは、家族の様子がわかりやすく、お子さんのいる家庭では安心感につながります。
また、帰宅時の動線を意識して、玄関から直接手洗い場に行けるような間取りにすると、衛生面でもメリットがあります。
効率的な動線とプライバシーのバランスを考えながら、玄関の配置を検討しましょう。
追加空間の検討
30坪の3LDK平屋は、家族のライフスタイルに合わせて多様な追加空間を設けることが可能です。
例えば、収納スペースを充実させたい場合は、パントリーやウォークインクローゼット、小屋裏収納などを設けることで、家全体をすっきりと保てます。
趣味の部屋や書斎、スタディスペースを設けることも、30坪という広さならではのメリットです。
また、LDKに隣接して和室を設けることで、多目的に活用できる空間が生まれます。
和室は、来客時の寝室として利用したり、お子様が遊ぶスペース、あるいはリラックスできる小上がりとして活用するなど、様々な用途に対応できます。
家族の希望や将来のライフステージの変化を見据えて、必要な空間を計画的に取り入れることが、より満足度の高い平屋づくりにつながります。
和室の配置や広さも、全体のバランスを考慮して検討しましょう。
まとめ
平屋は間取りや設備の配置によって住む人の個性やライフスタイルに合わせた多様な家づくりが実現できます。
子育て世帯であれば30坪程度の延床面積で3LDKのプランニングであればゆとりを持った空間設計が可能です。
ただし必要な広さはご要望や家族構成将来のライフプランによって異なります。
例えば夫婦二人で暮らす場合とお子さんがいる場合とでは必要な部屋数や収納スペースが異なるでしょう。
ハーバーハウスでは、お客様のライフスタイルやご要望を丁寧にヒアリングし、最適な平屋のプランをご提案しています。
実際に完成したおうちは毎週開催している完成見学会にてご見学いただけますので、気になるプランがございましたらお気軽にご来場ください。
また、平屋に関する資料請求も可能ですのでぜひご活用ください。