トップページお役立ち記事注文住宅は後悔しがち?失敗しないためのポイントとは

COLUMN

お役立ち記事

メインビジュアル画像

注文住宅は後悔しがち?失敗しないためのポイントとは

はじめての家づくり 2025年7月16日 NEW

理想のマイホームを夢見て注文住宅を建てる人は多いでしょう。

しかし、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔したことや残念に思う点が出てくることも少なくありません。
最悪の場合、日々の生活に支障をきたす可能性も。

後悔や失敗談を知ることで、対策を講じることが可能です。
この記事では、注文住宅で後悔しやすい点や、失敗しないためのポイントを詳しく解説します。

注文住宅で後悔しやすい点

注文住宅は間取りや設備などを自由に決められる反面、選択肢が多いからこその失敗や後悔したことが残念ながら発生しやすいものです。

一生に一度の大きな買い物で最悪の事態にならないためにも、どのような点で後悔しやすいのかを事前に把握しておくことが大切です。

ここでは、特に多く聞かれる失敗談について具体的に見ていきましょう。

間取り

間取りの設計は、住み始めてからの快適さに直結する重要なポイントです。
多くの人が後悔する点として、生活動線を考慮しない設計や、部屋の広さに関する失敗が挙げられます。

例えば、家事動線が悪く、洗濯物を干す場所が洗濯機から遠い、あるいはキッチンからリビングの様子が見えにくいといった間取りは、日々の家事を非効率にしてしまいます。

また、部屋が広すぎたり狭すぎたりして使いにくいというケースもあります。

部屋数についても、家族構成の変化を見越していなかったために、後々部屋が足りなくなったり、使わない部屋ができたりといった後悔につながることがあります。
音の響きやすさも間取りによって変わるため、生活音への配慮も必要です。

設備

住宅設備は、日々の暮らしの利便性や快適性に大きく関わります。
キッチンやお風呂、トイレなどの水回り設備は特に毎日使うものなので、後悔のないように選びたいところです。

設備の選定で後悔しやすい点としては、必要な機能を見落としてしまったり、逆に不要なオプションを選んでしまったりすることがあります。

例えば、キッチンでは食洗機を設置しなかったり、サイズが小さすぎたりして後悔するケースや、タッチレス水栓を選ばなかったことを残念に思う人もいます。

浴室乾燥機が不要だったという声や、トイレに手洗いカウンターや自動センサー照明を付ければよかったという意見も見られます。

照明計画も重要で、部屋が暗すぎたり、逆にまぶしすぎたりして後悔することもあります。

オプション設備は機能性を向上させますが、費用もかかるため、本当に自分たちの生活に必要な設備なのかをよく検討することが大切です。
不要なオプションに費用をかけてしまうと、後から後悔につながる可能性があります。

収納スペース

収納スペースは、快適な住まいを維持するために非常に重要ですが、注文住宅で後悔しやすい点の一つです。
新築時は荷物が少なくても、生活を始めると子どもの成長や趣味などで物が想像以上に増え、収納スペースが足りなくなるという失敗談が多く聞かれます。

特に玄関の靴収納やキッチンのパントリー、寝室や子ども部屋のクローゼットは不足しがちな場所です。

収納が足りないと、物が生活空間にあふれてしまい、部屋が狭いと感じたり、見た目が悪くなったりするだけでなく、日常生活の動線を妨げる可能性もあります。

後から収納家具を置くことになっても、間取りによっては希望の場所に置けなかったり、かえって狭くなってしまったりすることもあります。

設計段階で、将来的な物の量を予測し、各部屋に適切な広さと数の収納スペースを確保しておくことが後悔しないためのポイントです。

コンセント・スイッチの位置や数

実際に住み始めてから「ここにコンセントがあれば便利だったのに」「数が足りない」と後悔するケースが多くあります。
家具の配置を想定せずにコンセントの位置を決めてしまったために、家具で隠れてしまったり、使いにくい場所になってしまったりすることがあります。

また、電化製品が増える現代の生活では、思った以上に多くのコンセントが必要になります。
リビングやキッチン周り、各部屋でのスマートフォンの充電や家電の使用などを具体的に想像し、必要な場所に十分な数のコンセントを設置することが大切です。

スイッチについても、照明のオンオフを行う場所が生活動線に合っていないと不便を感じることがあります。

例えば、廊下の両端にスイッチがない、寝室で寝る前に手元で照明を消せないといった失敗談があります。

コンセントやスイッチの計画は地味な作業に思えるかもしれませんが、後々の後悔を防ぐために、しっかりと時間をかけて検討しましょう。

窓の位置やサイズ

理想的な日当たりや明るさを求めて大きな窓を設置したものの、夏場に日差しが入りすぎて暑くなったり、家具や壁紙が日焼けしてしまったりすることがあります。

逆に、窓が少なすぎたり、小さすぎたりすると、部屋が暗く日中でも照明が必要になったり、風通しが悪く湿気がこもりやすくなったりすることがあります。

また、窓の位置によっては、外からの視線が気になり、プライバシーの確保に苦労することもあります。
周辺環境の変化も考慮する必要があり、家を建てた後に隣に大きな建物が建ち、日当たりが悪くなってしまうケースも考えられます。

窓の計画においては、日当たりだけでなく、風の通り道やプライバシーの確保、断熱性なども考慮し、バランスの取れた配置とサイズを選ぶことが、後々の後悔を防ぐために重要です。

冷暖房の効率

快適な室内環境を保つために重要な冷暖房効率は、注文住宅の設計において後悔しやすい点の一つです。

特に吹き抜けのある家は、開放感やデザイン性の高さから人気がありますが、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するという性質上、冷暖房効率が悪くなりやすいというデメリットがあります。

冬場は暖房をつけても暖かい空気が吹き抜けを通して上の空間に逃げてしまい、足元が寒く感じられることがあります。
夏場は逆に、冷房の冷たい空気が下に溜まり、上の階が暑くなることがあります。

これにより、冷暖房にかかる光熱費が高くなってしまうという後悔につながることがあります。

吹き抜けを設ける場合は、高気密・高断熱の性能を高めることや、シーリングファンを設置して空気を循環させる、床暖房を導入するなどの対策を講じることが、冷暖房効率の悪化を防ぎ、後悔しないために重要です。

予算計画

注文住宅の予算計画は、理想の家を実現するために非常に重要ですが、多くの人が後悔しやすい点の一つです。
こだわりの設備や間取りを追求するあまり、当初の予算を大幅にオーバーしてしまうことがあります。

特に、建物本体の価格だけでなく、外構工事費地盤改良費、さらには家具や家電の購入費用引っ越し費用なども考慮に入れておく必要があります。
これらの諸費用を見落としてしまうと、後から想定外の出費が発生し、資金計画が狂ってしまう可能性があります。

また、住宅ローンについても、借入限度額いっぱいに借りてしまうと、その後の返済が家計を圧迫し、生活が苦しくなって後悔することもあります。
予算オーバーしたために、本来設置したかった設備や間取りを諦めざるを得なくなり、残念な思いをすることもあります。

無理のない資金計画を立て、予備費も確保しておくことが、予算に関する後悔を防ぎ、安心して住宅ローンを返済しながら暮らしていくために非常に大切です。

ハウスメーカー選び

理想の注文住宅を建てるためには、信頼できるハウスメーカーや工務店選びが非常に重要ですが、この選択を誤ったことで後悔する人も少なくありません。
インターネット上のランキングや口コミだけを鵜呑みにしてしまい、自分たちの希望やライフスタイルに合わない会社を選んでしまうことがあります。

また、契約を急かされたり、質問に対して曖昧な返答しか得られなかったりするような会社を選んでしまうと、打ち合わせが進むにつれて不安や不満が募り、理想の家づくりが難しくなる可能性があります。
担当者とのコミュニケーションがうまくいかないことも、後悔の原因となります。

複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取り、それぞれの特徴や得意分野、担当者との相性などをじっくりと比較検討することが、後悔しないための重要なポイントです。

駐車スペースの使いやすさ

駐車スペースの使いやすさも、注文住宅で後悔しやすい意外なポイントです。
車の出し入れがしにくい、駐車スペースが足りない、といった不便さを感じるケースがあります。

現在の車の台数に合わせて駐車スペースを設計したものの、将来的に車のサイズが大きくなったり、家族がそれぞれ車を持つようになったりして、スペースが不足することがあります。

特に、奥行きや幅に十分な余裕がないと、駐車時に切り返しに苦労したり、ドアの開閉時に壁や隣の車にぶつけそうになったりと、日常的にストレスを感じることになります。

来客があった際に駐車する場所がない、といった問題が発生することもあります。

駐車スペースは家の外観の一部でもあり、使いにくいと日々の生活に影響が出るため、将来的な車の保有状況や来客の可能性も考慮して、余裕を持った設計を心がけましょう。

後悔しないための対策

注文住宅を建てた人の多くが何らかの形で後悔した経験があるという結果もあるように、完璧な家づくりは難しいのかもしれません。

しかし、後悔しないためにはいくつかのポイントを押さえることが重要です。

ここでは、見落としがちな点も含め、後悔しないための具体的な対策をご紹介します。

十分な情報収集

注文住宅で後悔しないためには、事前の十分な情報収集が非常に重要です。

家づくりに関する知識がないまま進めてしまうと、ハウスメーカーや工務店の提案を鵜呑みにしてしまい、後になって自分たちの希望とは違う家になってしまったと後悔することがあります。
インターネットや住宅雑誌、モデルハウス見学などを通じて、様々な住宅の事例や設備、間取りのトレンドなどを学びましょう。

実際に注文住宅を建てた人のブログやSNSでの失敗談や、後悔したことに関するアンケート結果なども参考になります。
どのような点で他の人が後悔しているのかを知ることで、自分たちの家づくりで注意すべき見落としがちなポイントが見えてきます。

情報収集は、理想の家を具体的にイメージするためにも役立ち、ハウスメーカーとの打ち合わせをスムーズに進める上でも非常に有効です。

希望の優先順位付け

注文住宅では、間取りや設備、デザインなど、自由に決められる項目が多いため、あれもこれもと希望を盛り込みたくなります。

しかし、すべての希望を叶えようとすると、予算を大幅にオーバーしてしまったり、全体のバランスが悪くなってしまったりして後悔につながることがあります。

そこで重要になるのが、希望に優先順位を付けることです。
自分たちの家族にとって、何が最も大切なのか、譲れないポイントは何なのかを明確にしましょう。

例えば、広いリビングは必須だが、設備は標準仕様でも構わない、といったように優先順位を付けておくことで、予算内で最適な選択ができるようになります。

優先順位を明確にしておくことは、ハウスメーカーとの打ち合わせをスムーズに進める上でも役立ち、迷ったときに後悔しないための判断基準となります。

家全体の快適性を考慮

注文住宅で後悔しないためには、一部屋ごとの間取りや設備だけでなく、家全体の快適性を考慮することが重要です。

例えば、リビングだけを広くすることにこだわった結果、他の部屋が狭くなってしまったり、収納スペースが不足してしまったりすることがあります。

また、デザイン性だけを重視して、冷暖房効率が悪くなる間取りを選んでしまうと、住み始めてから後悔することになります。
家全体の断熱性や気密性を高めることは、冬暖かく夏涼しい快適な室内環境を実現し、光熱費の削減にもつながります。

換気計画も重要で、家全体の空気の流れを考慮することで、湿気やカビの発生を防ぎ、健康的な室内環境を保つことができます。

それぞれの部屋が独立しているだけでなく、家全体としてどのように機能するのか、家族が快適に暮らせる空間になっているかを総合的に考えることが、後悔しない家づくりには不可欠です。

実際の生活を具体的に想像

注文住宅の設計段階では、図面やカタログを見ながら打ち合わせを進めるため、実際の生活を具体的に想像しにくいことがあります。

これが、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因の一つとなります。

後悔しないためには、新しい家での生活をできる限り具体的に想像することが大切です。
朝起きてから夜寝るまで、どのように家の中を移動するのか、家事や育児はどのように行うのか、趣味やリラックスタイムはどこで過ごすのかなど、日常のシーンを細かくシミュレーションしてみましょう。

家具の配置や家電の置き場所、物の量なども具体的にイメージすることで、必要な収納スペースやコンセントの位置、照明計画などが見えてきます。

週末の過ごし方や来客があった際の状況なども想像してみると、気づかなかった問題点が見つかることもあります。

現在の住まいでの不満点や改善したい点をリストアップすることも、具体的な生活を想像する上で役立ちます。

将来のライフスタイルを考慮

家は建てて終わりではなく、何十年と住み続けるものです。
そのため、注文住宅で後悔しないためには、現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も考慮して計画を立てることが非常に重要です。

例えば、今は小さなお子さんがいても、数年後には成長して個室が必要になるかもしれません。

また、お子さんが独立した後の夫婦二人の生活や、親との同居、あるいは自分たちが高齢になった時のことなども考えておく必要があります。

将来的なリフォームやリノベーションの可能性も視野に入れておくと、間取りの変更やバリアフリー化などがスムーズに行えるように設計できます。

家族構成の変化だけでなく、働き方の変化(在宅勤務など)や趣味の変化なども考慮に入れると、より長く快適に暮らせる家になります。

将来を見据えた計画を立てることで、「あの時考えておけばよかった」という後悔を防ぎ、変化するライフスタイルに合わせて住まいを柔軟に対応させることが可能になります。

土地や周辺環境の検討

注文住宅の家づくりにおいて、建物自体の設計に目が行きがちですが、後悔しないためには土地選びや周辺環境の検討も非常に重要です。

どんなに理想的な間取りの家を建てても、土地の条件や周辺環境に問題があると、快適な生活を送ることが難しくなる可能性があります。

土地の日当たりや風通しは、建物の配置や窓の設計だけではカバーしきれない場合があり、周辺に高い建物があると日差しが遮られてしまうこともあります。

また、騒音や臭い、治安なども周辺環境によって大きく異なります。

土地探しをする際には、時間帯や季節を変えて何度も現地に足を運び、日当たりや騒音などを実際に確認することが大切です。
周辺の交通量や近所の雰囲気、買い物や公共施設の利便性なども確認しておきましょう。

土地の形状や高低差も、建築費用や可能な間取りに影響するため、事前にしっかりと把握しておく必要があります。

土地や周辺環境について十分に検討することで、後悔のない家づくりの土台を築くことができます。

まとめ

憧れのマイホームである注文住宅ですが、後悔や失敗談は少なくありません。
今回の記事でご紹介したように、間取りや設備、収納など、様々な点で見落としがちなポイントがあります。

実際に住んでみないと気づかないことも多く、後から変更するのが難しいからこそ、事前に多くの失敗談を知り、家づくりの参考にすることが大切です。

理想の住まいを実現し、後悔しないためには、信頼できるハウスメーカー選びも重要です。

ハーバーハウスは、自由設計4,000棟の実績に基づく豊富なノウハウとアイデアで、家族構成や家事分担、趣味やライフスタイル、将来の暮らし方まで、設計担当が丁寧にヒアリングし、あなたの暮らしにぴったりのプランをご提案します。

毎週県内各地で完成見学会も開催していますので、まずはお気軽にお立ち寄りください。