
玄関手洗いは必要?メリット・デメリットを分かりやすくご紹介
新築で家を建てる際、玄関に手洗い場は本当に必要?
そう考える方も多いのではないでしょうか。
玄関に手洗い場を設けることには、衛生面の向上や来客時の利便性など、さまざまなメリットがあります。
しかし、費用やスペースの確保といったデメリットも存在するため、事前に十分に検討することが大切です。
本記事では、玄関に手洗い場を設置するメリットとデメリットを詳しく解説し、新築時に後悔しないための情報を提供します。
目次
- 【玄関に手洗い場を設ける利点】
・衛生面の向上と習慣化
・来客時の利便性
・身だしなみの確認
・多様な用途での活用
- 【玄関に手洗い場を設ける際の注意点
】
・費用の考慮
・設置スペースの確保
・水はね対策と清掃の手間
・生活動線への影響
- 【玄関手洗いの設置場所とデザイン】
・主要な設置場所
・デザインの重要性 - 【玄関手洗いのおしゃれな実例3選】
・実例1|ナチュラルな空間に映えるブラックの手洗い器
・実例2|身だしなみチェックにも使える造作洗面化粧台
・実例3|シューズクロークを有効活用したコンパクト手洗い - 【玄関手洗いの設置がおすすめの家族構成】
・小さい子どもがいる
・家族の人数が多い
・ペットを飼っている - 【まとめ】
玄関に手洗い場を設ける利点

玄関に手洗い場を設けることは、衛生面だけでなく、来客時の利便性や身だしなみの確認、さらには多様な用途での活用といったメリットがあります。
また、おしゃれな手洗い場は、玄関の印象を大きく左右し、来客をもてなす上でも重要な役割を果たす場となります。
衛生面の向上と習慣化
玄関に手洗い場を設置する最大のメリットは、衛生面を大幅に向上できることです。
帰宅後すぐに手洗いが可能になるため、外から持ち込んだウイルスや菌を家の中に広げるリスクを低減できます。
特に、小さなお子様がいるご家庭では、遊びから帰ってきてすぐ手を洗える環境があれば、手洗いを習慣化しやすくなるでしょう。
一般的な洗面室は家の奥にあることが多く、玄関から向かうまでにドアノブや電気スイッチなど、多くの場所に触れてしまう可能性があります。
しかし、玄関にすぐ手洗い器があれば、そういった接触感染のリスクを最小限に抑えられます。
花粉症対策としても有効で、帰宅後すぐに手洗い・うがいをすることで、花粉を家の中に持ち込むのを防ぐ効果が期待できます。
来客時の利便性
玄関に手洗い場を設けることで、来客時の利便性が格段に向上します。
通常の洗面室は脱衣室と一体化していたり、浴室と近いことが多く、歯ブラシや洗濯物など、生活感が見えてしまうことに抵抗を感じる方も少なくありません。
玄関に独立した手洗い場があれば、来客にプライベートな空間を見せることなく、気兼ねなく手を洗ってもらえます。
また、家族が洗面室を使用中でも、来客が待つことなく手洗いを済ませられるため、お互いにストレスなく過ごせるでしょう。
トイレが玄関近くにある場合は、手洗い場を兼用にすることで、より効率的な動線が実現でき、おすすめの間取りと言えます。

身だしなみの確認
玄関に手洗い場を設置する際に、鏡を一緒に設けることは、身だしなみを確認する上で非常に便利です。
出かける直前に髪型や服装を再度チェックしたり、帰宅後に顔の汚れを確認したりと、洗面室まで行く手間を省けます。
朝の忙しい時間帯に家族と洗面化粧台の取り合いになる際も、玄関の手洗い場で身支度を整えることで混雑を緩和できるでしょう。
シンプルなウォールミラーや、玄関の雰囲気に合わせたおしゃれな鏡を選ぶことで、インテリアの一部としても機能し、玄関空間をより魅力的に演出できます。
多様な用途での活用
玄関に手洗い場を設けることは、手洗い・うがいだけでなく、様々な用途で活用できるメリットがあります。
例えば、庭の水やりや外回りの掃除、靴や衣服のちょっとした汚れを落とすのにも便利です。
ペットを飼っているご家庭では、散歩から帰ってきたペットの足を洗ったり、汚れた用具を洗ったりするのに重宝します。
また、玄関収納の一部に水回り用の収納スペースを設ければ、石鹸や消毒液などをスマートに収納でき、より機能的な手洗い場となります。
このように、手洗い場を設置することで、日々の暮らしがより便利で快適になります。
玄関に手洗い場を設ける際の注意点

玄関に手洗い場を設けることには多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべきデメリットも存在します。
これらの注意点を事前に把握し、対策を検討することで、後悔のない手洗い場設置を実現できます。
費用の考慮
玄関に手洗い場を設置する場合、追加の費用が発生します。
新築時に手洗い場を設置する際の費用相場は、およそ10万円から25万円程度と言われています。
しかし、これは洗面台本体の費用だけでなく、給排水の配管工事費用も含まれるため、全体の値段を把握しておくことが重要です。
もし既存の住宅に後付けやリフォームで手洗い場を設ける場合は、壁や床の工事、配管の構造変更が必要になるため、さらに高額になる可能性があります。
特に、配管ルートによっては工事費が高くなることもあるため、事前にしっかりと見積もりを取り、メリットとデメリットを比較検討し、後悔しない選択をしましょう。
設置スペースの確保
玄関に手洗い場を設置する際は、必要なスペースを確保することが重要です。
手洗い場を設けることで、玄関の通路や靴置き場が狭くなる可能性があります。
特に家族の人数が多いご家庭や来客が多い場合は、靴やアウトドア用品などの収納スペースが十分に確保できるか考慮しなければなりません。
コンパクトな手洗い器や、奥行や幅の小さい省スペースなタイプ、あるいは下駄箱と一体になった手洗い器を選ぶことで、限られたスペースでも設置が可能です。
設置前に実際の使用シーンをイメージし、家族の動線を考慮した上で、適切なサイズの手洗い場を選び、後悔のない配置を検討しましょう。
水はね対策と清掃の手間
玄関に手洗い場を設置する際には、水はね対策と清掃の手間を考慮する必要があります。
玄関ホールの壁は一般的に耐水性が高くないため、水が飛び散ると染みになったり、素材が劣化したりする可能性があります。
また、水回りはカビや水アカといった汚れが発生しやすく、掃除の手間が増えることも予想されます。
これらの対策として、手洗い場周辺の壁に水はねに強いタイルや防水パネルを採用したり、カウンターの素材を水に強いものにしたりすることが有効です。
さらに、洗面ボウルとカウンターが一体になったタイプや、凹凸が少ないデザインを選ぶと、拭き掃除がしやすく、清潔を保ちやすくなります。
生活動線への影響
玄関に手洗い場を設ける際は、生活動線への影響も考慮する必要があります。
設置場所や手洗い場のサイズによっては、玄関からリビングへの動線が妨げられたり、靴の脱ぎ履きがしづらくなったりする可能性があります。
玄関から洗面所への移動をスムーズにするために設置する手洗い場が、かえって動線を複雑にしてしまわないよう、間取り全体を考慮した上で配置を検討することが大切です。
玄関手洗いの設置場所とデザイン

玄関手洗いは、設置場所とデザインによって、使い勝手や玄関全体の印象が大きく変わります。
おしゃれな空間を演出するためには、玄関の雰囲気と手洗い場の調和を考えることが重要です。
タイルやカウンターの素材、手洗い器のデザインなど、細部にまでこだわることで、機能的でありながらも美しい手洗い場を実現できます。
主要な設置場所
玄関に手洗い場を設ける場合、主に以下の3つの場所が挙げられます。
■玄関の土間
靴を履いたまま利用できるため、外での作業後やペットの散歩後など、汚れが気になる際にすぐに手を洗えて便利です。
■玄関ホール
玄関から建物に入ってすぐの空間であり、毎日必ず通る場所です。
帰宅後すぐに手洗いができ、お子様の手洗い習慣づけにも役立ちます。
■シューズクローク
収納と手洗いを一箇所にまとめられるため、玄関をすっきりと保ちたい場合におすすめです。
トイレが玄関近くにある場合では、トイレの手洗いと兼用することで、スペースを有効活用できます。
玄関で手洗いをする動線を考える際には、これらの場所の特徴を理解し、ご自身のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
デザインの重要性
住まいの奥にある洗面化粧台とは異なり、玄関の手洗い場は来客の目に触れる機会が多いため、インテリアの一部として玄関全体の雰囲気に調和させることが求められます。
例えば、壁にタイルを貼ったり、洗面ボウルや手洗い器の素材、水栓の種類にこだわったりすることで、おしゃれで統一感のある空間を演出できます。
華やかなモロッカンタイルやアンティークな真鍮のタオル掛け、インダストリアルな洗面ボウル、木の質感を生かしたカウンターなど、個性的なデザインを取り入れることで、玄関インテリアのアクセントにもなります。
様々なメーカーから多種多様な手洗い器や手洗いボウルが販売されているため、ショールームなどで実物を見て、ご自身の好みに合ったデザインを選ぶことが、後悔しない手洗い場づくりの鍵となります。
玄関手洗いの実例3選
ここでは、おしゃれな玄関手洗い場の具体的な実例をご紹介します。
実例1|ナチュラルな空間に映えるブラックの手洗い器

ブラックの手洗い器が、木目を基調とした温かみのある玄関ホールの程よいアクセントに。
ボウルは艶を抑えたマットなラウンドタイプとすることで、モダンな雰囲気を演出しています。
実例2|身だしなみチェックにも使える造作洗面化粧台

お出かけ前の身だしなみチェックにも使いやすい、造作の洗面化粧台をLDKの入口に設置しました。
丸型のミラーや耐水性に優れたパネルなどを組み合わせ、機能性とデザイン性を両立しています。
実例3|シューズクロークを有効活用したコンパクト手洗い

玄関の中でも目立ちにくい、シューズクロークの一角にコンパクトな手洗いカウンターを造作しました。
靴を履いたまま手が洗えるため、よりスムーズに帰宅後の手洗いなどができて衛生的です。
玄関手洗いの設置がおすすめの家族構成
玄関手洗い場は特定の家族構成において特にメリットを大きく感じられる設備です。
新築で家を建てる際に自身の家族に玄関手洗いが必要かどうかを判断する参考にしてください。
小さい子どもがいる
小さいお子様がいるご家庭にとって、玄関の手洗い場は特におすすめです。
お子様は手を汚したまま帰宅することも多く、帰宅後すぐに手を洗う習慣を身につけさせたいと考える保護者の方も多いでしょう。
玄関に手洗い場があれば、家の中を歩き回る前に、すぐ手を洗うことができます。
これにより、衛生的な環境を保ちやすくなるだけでなく、お子様自身も自然と手洗いの習慣を身につけやすくなります。
食事前やトイレの後など、日常のあらゆる場面でスムーズに手洗いができ、心の負担も軽減されるでしょう。
家族の人数が多い
家族の人数が多いご家庭でも、玄関手洗い場の設置は非常に有効です。
洗面台が1箇所しかない場合、朝の忙しい時間帯や食事前など、家族全員が同時に手洗いを使いたがることで混雑しがちです。
しかし、玄関に手洗い場がもう一つあれば、洗面室の混雑を緩和し、家族がスムーズに手洗いできるようになります。
特に、朝の出勤・通学前など、それぞれの準備で時間が重なる際には、簡易な洗面スペースとして活用でき、生活動線がスムーズになるでしょう。
手洗い場の大きさも、家族の人数に合わせて検討することが大切です。
ペットを飼っている
ペットを飼っているご家庭にも、玄関手洗いはおすすめです。
散歩から帰ってきたペットの足や体を洗う際に、室内に汚れを持ち込むことなく、すぐに清潔にできます。
外遊びで汚れたペットの用具や、ガーデニングで使う道具などを洗うのにも便利です。
玄関の外に外水栓を設けることも考えられますが、玄関の中に手洗い場があれば、季節を問わず快適に利用できます。
このように、玄関に手洗い場を設置することで、ペットとの生活がより衛生的で快適になり、家族みんなが気持ちよく過ごせるようになるでしょう。
まとめ
玄関に手洗い場を設置することは、感染症対策や花粉対策に非常に効果的です。
また、小さなお子様の手洗い習慣づけにもつながり、来客時にはプライベートな洗面室を見せることなく利用してもらえるなどのメリットがあります。
しかし、追加の費用がかかることや、設置スペースの確保が必要になること、水はね対策や清掃の手間が増えるといったデメリットも考慮しなければなりません。
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